「あなたらしく働くを最大化する」ママの持つ力を最大限活かし、それぞれの企業らしい成長をサポート(前編)|SAWAKO MATSUNAGA

   

東京都在住 4歳、1歳の子の母

業務内容:会社経営

株式会社Lucorの代表取締役社長松永佐和子に、オンラインアシスタントサービスレプスルを立ち上げた経緯と想い、また将来の展望について伺いました。

女性が自分らしく輝ける社会を目指して

まず初めに、簡単なキャリアを教えてください。

新卒でルイ・ヴィトン に入社した後、ファッションアパレルのPRを経て、人材業界で個人の転職支援や企業の採用支援といったキャリアを積みました。20代後半になってからは、“自分らしく生きる人を増やしたい”と思い始め、そのためにどうすればいいか試行錯誤するようになりました。そして2017年に独立。フリーランスとして採用支援やキャリア関連のセミナー主催、講師を務めるなどしたのち、2019年に株式会社Lucorを設立しました。

株式会社Lucorを立ち上げた経緯について教えてください。

元々、女性が自分らしく生きることを手伝いたいという思いがありましたが、大きな転機となったのは、独立してフリーランスで働く中、悪阻がひどく仕事に穴を開けてしまったことです。その時に「産後もきっと大変で、このまま一人でいてはやりたいことができなくなる」と実感したんですね。持続的に経営できる状態にするためには仲間が必要で、それじゃあいつか起業しようと考えました。

妊娠中、それも臨月に起業したとのことですが、何か理由はあったのでしょうか。

起業を決めたとはいえ、まさか妊娠中にとは思っていなかったんです。けれどある時、ビジネスアドバイザーの方から「いつかっていつやるの?妊娠中とか臨月にしたら面白いじゃん!」と言われて。最初は「何が面白いんだ?」と思ったんですよ(笑)。でもよくよく考えてみたら、出産後に自分の後押しというか“ケツ叩き”にもなるかなと、思い切って立ち上げました。

ママの持つ集中力と向上心が需要につながる

現在どのような事業を行なっているのでしょうか。

オンラインアシスタント・採用支援事業レプスル、企業向け研修事業の3つを行っています。現在のメイン事業はレプスルです。

メイン事業であるレプスル立ち上げの経緯について教えてください。

創業事業である育児支援事業で子育て中の女性メンバーと一緒に運営を行う中で、ママがキャリアを積む難しさを感じたんです。 出産などでいったん退職してブランクが空いてしまうと、その後なかなか働き始められないとか、自宅で育児をしながら仕事をするという選択肢が取りにくいとか、本当にさまざまな困難があるんですよね。その一方で、“働けることが当たり前じゃない”彼女たちは仕事に対する向上心も貢献意欲も強く、優秀な方が多い。この力を世の中で発揮してもらいたいと考えるようになりました。

同じ時期に、私自身も会社を経営する中で本当に忙しくて、猫の手も借りたい状況だったんです。周りの経営者からも似たような声が多くあって、多忙を極める経営者や事業責任者は自身にしかできない業務に専念するために、それ以外を手放したい。一方で、ママたちの労働力は十分に活かされていない。

この2つをつなぎ合わせることで双方の「自分らしく働く」ことが叶えられるのではと思ったんです。

その頃にちょうどバックオフィスの支援や採用支援のお仕事をいただくことがあって、じゃあ徐々にでも始めてみようかなと立ち上げたのが、レプスルです。

人が人を呼び、気づけばメイン事業へと成長

徐々にでもと思い始めた事業が、メイン事業へと発展していった理由は何だと思われますか。

育児支援事業は計画性もなく勢いで始めてしまい、軌道に乗せるまですごく苦労したんです。それを反省して、徐々にとはいえ、どういう仕組みにして、どういう価値を生み出すのか、ニーズをヒアリングして設計をしてから事業を始めたことが、良い結果につながったと思います。

ほとんど営業していないのにも関わらず、知り合いの方から紹介いただいて、またその方が知り合いの方を連れてきてくださって、という風にどんどん広がっていったということが、ニーズとマッチしている評価をいただいた証なのかなと。

実際にレプスルを導入しているのはどんな企業でしょうか。

これまで40社ほどのクライアント様に利用していただいていますが、その内の8割が急成長中のITベンチャー企業様です。会社をグッと成長させたい時、やることが溢れているけれど、初期段階でまだ社員が少なく、経営者が採用の日程調整や経費精算をやったりしている。目の前のノンコア業務に追われてしまい、事業を伸ばすためにやるべきことに集中しきれてない。そういった企業様に導入いただいているケースが多いですね。

持ち味のスピードと柔軟性で成長フェーズに合わせたサポートを提供

どのような案件が多いのでしょうか。

案件の半分ぐらいは採用関連です。会社の人事のような立ち回りで採用全体を回す事もあれば、面談代行やスカウト代行など一部の業務を切り出しての依頼も多いですね。 その次に多いのが、ブログ作成や社員インタビューの記事作成といったライティング業務。 その他、SNS運用やカスタマーサポート、経理補助などのバックオフィス業務といった事務的な作業もお手伝いさせていただいています。 私たちができることであればできる限り引き受けたいと思っているので、人が足りなくて困ったらまずはご相談いただきたいですね。

事業内容は多岐にわたっているんですね。どういった面が喜ばれていると思いますか。

小さい会社だからこそのスピード感や柔軟性は大切にしています。スピード感でいうと、翌週から稼働するといったことも少なくありません。また、業務内容を固定しすぎず、契約時間内であればできる限りご相談に応じて多様な対応をさせていただいています。

特にベンチャー企業様だと、成長のフェーズによって必要とする内容も量も変わっていくんですね。その成長に合わせて、契約時間や業務内容を変えて利用できる柔軟性が良いというお言葉をいただいています。

また、業務をアウトソースしたいけれど具体的に何をしたらいいかわからないという企業様がとても多いので、弊社では基本的にディレクターとメンバーやアシスタントをセットにしてアサインさせていただき、業務の切り出しからフローの構築、改善をディレクターが管轄しメンバー・アシスタントが実務を行うという「まるっとお任せ」できる体制が喜ばれています。

Lepsle for Outsourcing